家を建てる打ち合わせで、ハウスメーカーの担当者から太陽光と蓄電池を勧められて、これは本当にうちのためなのか、それとも売りたいだけなのかで手が止まっていませんか。
先にお伝えすると、売りたいから勧めている面は確かにあります。それでも、実際に入れて得をする家はあります。分かれ目は営業トークの側ではなく、あなたの家の条件のほうにあります。
太陽光と蓄電池は、先に払ったお金を電気代の節約と売電で少しずつ取り返していく買い物です。取り返し終わるまでの年数(回収年数)が、この記事のものさしになります。
- 回収年数は家によって違います。その年数より長く住むなら、載せる判断になります。取り返し終わったあとの節約分は、そのまま家計に残ります
- 取り返し終わる前に売る・住み替える予定があるなら、載せないでおくのが無難です。戻っていない分は、そのまま持ち出しになります
回収年数を動かしているのは、2つだけでした。
結論:回収年数を動かしているのは、この2つ
| 回収年数を動かすもの | どれだけ動くか |
|---|---|
| いくらで買うか、補助を取れるかどうか | 約11年いちばん大きい。家の条件よりも買い方でした |
| 昼間に家に人がいるか、屋根の向き | 約6年当てはまるほど早まりますが、動くのは数年です |
回収年数の目安と、それぞれの数字の出どころは本文で説明します。
そして、この記事にはもう1つ問いがあります。太陽光と蓄電池を、家といっしょにハウスメーカーへ頼むのか、見積もりサービスから紹介された施工業者に分けて頼むのか、です。
こちらの答えは家の条件によらず、動くのはハウスメーカーの契約に含めると乗る26〜52万円だけでした。国の補助は竣工までに屋根に載っていればどちらでも取れます。
26〜52万円と引き換えに手放すのは、雨漏りの10年の保証です。

勧められた提案が高いのか安いのかは、外の相場と並べないと分かりません。
グリエネは東証プライム上場企業が運営する一括見積もりで、太陽光と蓄電池をセットで、同じ条件の見積もりを複数社から取れます。
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この記事を書いた人
蓄電ラボ管理人
大手メーカーでリチウムイオン電池の開発に長年従事。さまざまな機器の電池設計・評価で培った知見をもとに、家庭用蓄電池と太陽光発電の経済性を中立的な立場で解説しています。
ハウスメーカーが勧めてくる理由は、どこまで本当か
まず、営業トークの側を先に片づけます。
「義務だから」は、あなたにかかる義務ではありません
東京都の制度でよく聞く「義務化」ですが、義務を負うのはあなたではなく、住宅を供給する事業者のほうです(東京都環境局のQ&A)。
しかも棟ごとではなく、その事業者が供給する建物全体の総量で達成する仕組みになっています。
つまり「義務だから載せます」という説明が、そのままあなたの家に当てはまるとはかぎりません。どの棟に載せるかを決めているのは事業者の側です。
蓄電ラボ管理人義務を負っているのは事業者のほうなので、断ってもあなたが違反になることはありません。
気になったら「うちの棟に載せる理由はなんですか」と聞いてみてください。
「ハウスメーカー経由は割高」も、だいたい本当です
太陽光の施工を自社で持っているハウスメーカーは多くありません。多くは提携先に流す形になるので、その分の上乗せが乗ります。当サイトの過去の集計では10〜20%でした(→ セットの総額はいくらで、内訳はどう読むのか)。
ただし「新築で同時に載せるほうが安い」のは事実です
上乗せの話だけを聞くと外したくなりますが、ハウスメーカー経由には安くなる面もあります。屋根の工事と配線、足場を2回に分けずに1回で済ませられるので、あとから足すより金額が下がります。
同じ容量で比べた実額でも差が出ています(→ 同時に入れるのと後から足すのはどちらが安いのか)。
加えて、新築なら住宅ローンに組み込めるので、あとから設備ローンを別に組むより金利の条件がよくなります。
- 上がる側の理由は、間に入ることで乗る上乗せです。太陽光の施工を自社で持っているハウスメーカーは多くないので、提携先に流す分が乗ります(当サイトの集計で10〜20%)
- 下がる側の理由は2つあって、ひとつは工事が1回で済むことです。屋根の工事・配線・足場を、2回に分けずに終わらせられます
- もうひとつは、住宅ローンに組み込めることです。あとから設備ローンを別に組むより、金利の条件がよくなります
つまり、勧めてくるから損とも、勧められたとおりにすれば得とも言えません。上乗せと同時工事の値引きは同じ提案の中で引っ張り合っていて、どちらが勝つかは家によって変わります。


得する家と損する家は、どこで分かれるのか
ここからは、ハウスメーカーの提案どおり太陽光と蓄電池をセットで載せる前提で、回収年数を見ていきます。
まず確かめること — 回収し終わるまで、その家に住み続けますか
セットで載せると、初期費用は260万円ほどかかります。これを電気代の節約と売電で少しずつ取り返していく形で、補助金なしなら、取り返し終わるのは17〜18年目でした(→ 4パターンで試算した回収年数)。
取り返し終わる年数より長く住むなら、載せたぶんは戻ってきます。数年内に転勤や住み替えの可能性があるなら、戻っていない分がそのまま残るので、損得の計算では合いにくくなります。
回収の17〜18年を動かしている2つを、効く順に見ていきます。
① 昼間に家に人がいるか — 回収が数年変わります
太陽光がつくった電気は、その場で使えば買わずに済みますが、余れば売ることになります。売る単価は買う単価よりずっと安いので、昼にどれだけ家で使えるかで、手元に残る金額が変わります。
当サイトの整理では、蓄電池なしの自家消費率は共働きで日中不在の家が20〜25%、標準的な家庭で約30%、在宅ワーク中心で40〜50%です(→ 昼にいない家は、どれくらい損なのか)。
この差を回収年数に置き直すと、セットで載せる場合は2年ほど動きます。余った電気を夜に回せるぶん、昼にいるかどうかの差が縮むためです。太陽光だけなら、回収年数は18年台から11年台まで7年ほど動きました。
② 屋根の向き — 広さではありません
意外かもしれませんが、屋根が広いかどうかは回収年数をほとんど動かしません。太陽光は費用も発電量も容量に比例するので、当サイトの試算では、太陽光だけで見ると3kWでも8kWでも回収は15年台で変わりませんでした。
広い屋根で大きくなるのは、回収の速さではなく、受け取る金額の総額のほうです。



太陽光は費用も発電量も容量に比例するので、割合で見ると屋根の広さは打ち消し合います。
見積書を比べるときは、総額ではなく1kWあたりの金額で見てください。
発電量を動かすのは、広さではなく向きのほうです。南向きがいちばんよく、北面は他の方位より発電が落ちます(太陽光発電協会)。
ただし、方位を何%と決め打ちしなくても確かめる方法があります。見積書に書かれている「年間予測発電量」を、容量(kW)で割ってください。1,200前後なら標準的です(国の調達価格等算定委員会が想定に使っている水準)。
この1kWあたりの発電量が2割弱下がると、回収は約2.5年延びます(→ うちの屋根に何kW載るのか)。


新築なら、この2つのうち屋根だけはまだ設計で変えられます。
なお、住んでいる地域の日当たりの差だけで、この判定がひっくり返ることはほとんどありません(NEDOの日射量データベースで県庁所在地47地点を同じ条件で比べたところ、いちばん少ない地点でも47地点の平均の83%でした)。
では、うちはどちらなのか — 判定は住む年数の1点です
当サイトの試算では、2つとも悪いほうに振っても22年ほど、2つとも良いほうでも16年ほどで、その差は6年でした。どちらもパネルの寿命(25〜30年)の内側に収まります(→ パネルは何年もつのか)。
条件がそろっているかどうかで、得か損かが決まるわけではありませんでした。分かれ目は、回収の目安より長く住むかどうか。その1点です。
うちはどの家か
回収し終わる前に手放すと、投資のうち回収できていない分がそのまま残ります。住み続ける年数だけが、ここでの足切りです。
片方だけ当てはまる家は、足りないほうと打ち消し合います。つくった電気が昼に余っても蓄電池が夜へ回すので、目安から大きくは外れません。
つくった電気をその場で使えて、屋根の条件もよい家です。同じ設備でも、目安より数年早く回収し終わる計算になります。
出口②と③は、どちらもこのあとの「いくらで、どこから買うか」で決まります。
ここまでが、あなたの家がどちらに転びやすいかの話です。ただし、いま見た2つを良いほうへ振っても悪いほうへ振っても、回収年数は6年ほどしか動きませんでした。
同じ試算で、いくらで買うか・補助が出るかを動かすと、回収年数は11年ほど変わります。回収年数を大きく決めているのは、家の条件よりも買い方のほうでした。
蓄電池も一緒に載せるべきか
ここまでは、太陽光と蓄電池をセットで載せた場合の話です。ただし蓄電池は、太陽光とは別の判断になります。
蓄電池が回収を早めるかどうかは、助成が出るかどうかで決まります
太陽光だけで載せると、当サイトの試算では回収は15年台でした。ここに蓄電池を足すと、回収は早まるのか、それとも延びるのか。分かれ目は、蓄電池に自治体の助成が出るかどうかでした。
- 東京都のような助成が使えるなら、11年ほど。太陽光だけの15年台より、回収が4年ほど早く終わります
- 全額を自分で払うなら、17〜18年。太陽光だけの15年台より、回収が2〜3年延びます
助成が出ないときの蓄電池は、太陽光の回収を早める設備ではなく、太陽光とは別に費用が乗る追加の設備になります。
もうひとつ、この試算には入れていない部分があります。
- 停電したときに、家の電気が使えます
- 卒FIT後の備えになります。売電の単価が下がったあとも、余った電気を自分の家で使えます
- 電気料金が上がったときの緩衝材になります
卒FIT後の備えと電気料金の上昇は、突き詰めればお金の話です。ただし、これから料金がどう動くかは分からないので、金額に置き直しては試算していません。
年数だけで決める前に、ここも一度見てみてください(→ 元が取れるかどうかだけで決めていいのか)。



助成が出るなら、蓄電池も回収年数で判断してかまいません。太陽光だけより、回収が4年ほど早く終わります。
出ないときは、停電のときにどの部屋の何を動かしたいか、まで含めて決めてください。
太陽光だけにするか、蓄電池も載せるか。どちらで進めるにしても、金額は同じ条件で並べないと比べられません。
グリエネは東証プライム上場企業が運営する一括見積もりです。太陽光だけ、太陽光+蓄電池のどちらの構成でも、同じ条件でそろえて出してもらえます。
加盟店は施工実績・財務・法令順守の審査を通った会社に限られます。
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新築でも補助金はもらえるのか、申請するのは誰か
もらえます。新築で関わってくるのは、住宅そのものの性能に出る国の補助(2026年度は「みらいエコ住宅2026事業」という名前です)と、蓄電池のような設備に出る国の補助、それに自治体の助成です。
どんな家なら、どの補助金が使えるのか
| 補助金 | 使える条件 | 申請するのは |
|---|---|---|
| みらいエコ住宅/GX志向型(110万円) | 断熱等性能等級6以上。竣工までに太陽光。世帯の条件なし | 家を建てる会社ハウスメーカーでも工務店でも、事業に登録していれば申請できます |
| みらいエコ住宅/長期優良住宅(75万円) | 断熱等性能等級5以上。子育て・若者夫婦世帯だけ | 家を建てる会社こちらも、あなた自身では申請できません |
| みらいエコ住宅/ZEH水準住宅(35万円) | 断熱等性能等級5以上。子育て・若者夫婦世帯だけ | 家を建てる会社こちらも、あなた自身では申請できません |
| 蓄電池の補助(国・制度による) | 対象の蓄電池を買う | あなた申し込むのはあなたで、書類は販売店と一緒に出します |
| 自治体の助成(地域による) | 地域ごとに違う。太陽光と同時が条件のことも | あなた受け取るのもあなた。設置する会社に代行を頼めます |
2026年度の制度で、金額は5〜8地域の戸建の場合です。区分の名前も金額も年度で変わります。長期優良住宅とZEH水準住宅には、一次エネルギー消費量の要件も別にあります。GX志向型は、国に協力を表明した事業者が建てる住宅に限られます(契約の前に確かめられます)。自治体の例は東京都。出典=国のよくあるご質問/SII/クール・ネット東京(いずれも2026年9月11〜12日確認)。
- 交付申請は2026年9月30日までです(国の予算の上限に達したときは、その時点で終わります)
- 交付申請の予約の受け付けは8月17日に終わっています
- 契約が9月30日までに済んでいればよい、ではありません。基礎工事が終わったあとに交付申請を出すところまでが、この日までです
- 申請を出すのはこの事業に登録した会社で、あなた自身では出せません
- この期限はZEH水準住宅の注文住宅だけのものです。GX志向型住宅と長期優良住宅、分譲や賃貸の住宅は、申請できる期間が別に決められています(国土交通省の交付申請の受付期間・2026年9月14日確認)
4つとも、ハウスメーカー限定ではありません。みらいエコ住宅を申請するのは家を建てる会社ですが、分かれ目は会社の大きさではなく、この事業に登録しているかどうかでした(注文住宅の新築の要件)。
工務店でも、登録していれば申請できます。
いっぽう、あなた自身が申請することはできません。公式のQ&Aも「一般消費者が登録や申請を行うことはできますか」に「できません。」と答えています(国のよくあるご質問)。
ただしこれは住宅に出る補助の話で、蓄電池の国の補助は、買う本人が販売店と共同で申請します。


そして、いちばん厚い110万円を決めているのは、頼み先ではなく家の断熱性能です。条件は3つあります。
- ①断熱等性能等級6以上(家の断熱性能を表す等級です)
- ②再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率35%以上
- ③再生可能エネルギーを含めた削減率100%以上
太陽光が動かせるのは③だけです。①と②に届いていない家は、太陽光を載せても110万円にはなりません(国土交通省の省エネ性能の要件)。
太陽光を載せるのが竣工に間に合わないと、いくら減るのか
| うちの家 | 使える補助 | 間に合わないと |
|---|---|---|
| 断熱等性能等級6以上で、子育て・若者夫婦以外の世帯 | GX志向型の110万円 | 110万円を失うほかに狙える区分が残りません |
| 断熱等性能等級6以上で、子育て・若者夫婦の世帯 | GX志向型の110万円。太陽光がなくても長期優良の75万円 | 35万円が減る110万円と75万円の差がこの額です |
| 断熱等性能等級6に届かない | GX志向型の110万円は対象外 | 変わりません動くのは設備そのものの値段だけです |
「間に合わないと」=竣工の時点で太陽光が載っていなかった場合です。金額は「みらいエコ住宅2026事業」の2026年度・5〜8地域の戸建のもので、区分の名前も金額も年度で変わります(国土交通省・2026年9月11日確認)。
自治体の助成は、国とは逆に設備を所有する人が対象者になります。交付決定の通知も振込も、あなた本人あてに来ます。
ただし、書類まで自分で抱える必要はありません。
東京都の事業では「助成対象者は、……助成金の申請に係る手続の代行を、第三者に対して依頼することが出来ます」と手引きに書かれていて、設置する会社に代行してもらえます(クール・ネットの申請の手引き)。



書類を自分で書けるか心配、という方が多いところですが、代行を頼めます。
ただし代行するかどうかは会社によるので、契約前に一度聞いておいてください。
なお、実質0円型のリースで載せた場合は、設備の持ち主が事業者になるので、自治体の助成もそちらが受け取ります(→ 実質0円で載せると、結局いくら払うことになるのか)。
自分がどれに当たるかは、契約前に確かめられます(→ 自分はいくらもらえるのか)。
太陽光と蓄電池だけ、ハウスメーカー以外に頼めるのか
頼めます。ハウスメーカーの契約に含めず、見積もりサービスから紹介された施工業者に頼むと、太陽光と蓄電池の値段が上乗せのぶんだけ安く上がることがあります。この記事では、こうした業者を「外の施工業者」と書きます。
ただし、外の施工業者に頼むなら気をつけることが2つあります。雨漏りの保証がどうなるかと、工事をいつ入れるかです。
契約に含めれば、太陽光が原因の雨漏りも10年の保証に入ります
新築の屋根と外壁は、10年間の瑕疵担保責任の対象です(品確法で「雨水の浸入を防止する部分」に屋根が挙げられています)。負うのはあなたではなく、工事を請け負ったハウスメーカーの側です。
10年という長さは品確法という法律の下限で、契約で短くすることはできません。どのハウスメーカーに頼んでも同じです(注文者に不利な特約は無効と定められています)。
そして住宅瑕疵担保責任保険協会は、契約に含めた場合について次のように書いています。
新築住宅の工事請負契約に含めて設置した太陽光パネル……の施工不良が原因で、品確法上の構造耐力上主要な部分や雨水の浸入を防止する部分に生じた不具合は、住宅瑕疵担保履行法上の保証対象となります。
住宅瑕疵担保責任保険協会「よくあるご質問」
外の施工業者に頼むなら、引き渡し後ではなく建築中に
外の施工業者に頼むこと自体は、国の補助に響きません。
国は太陽光・蓄電池を補助対象外の設備としているので、太陽光の持ち主があなたでなくても、すでにある機器を移した場合でも、住宅の補助は取れると明記しています(新築のよくあるご質問)。
住宅の補助が落ちるのは、引き渡し後に回した場合です。住宅の省エネ性能は竣工した時点で評価されるので、そのとき屋根に太陽光が載っていないと、いちばん厚い区分の要件に届きません。
3つの頼み方で何が変わるか
| 頼み方 | 雨漏りの保証 | 住宅の補助 |
|---|---|---|
| 契約に含める | 10年の保証の枠内 | 厚い区分5〜8地域の戸建で110万円/戸を狙えます |
| 建築中に分けて頼む | 会社の約款しだい | 落ちない所有者が違っても対象と国が明記 |
| 引き渡し後に後付け | 太陽光業者の保証に移る | 厚い区分を失う世帯の条件がつかない区分から外れます。残るのは子育て・若者夫婦世帯限定の区分です |
区分は竣工した時点の住宅で判定されます。多雪地域や都市部の狭小地などは、この要件そのものが置かれていません(国土交通省の省エネ性能の要件)。あとから太陽光を足して評価をやり直せるかどうかは、国の資料では確認できませんでした。金額は2026年度の国の事業(5〜8地域・戸建)で、区分と金額は年度で変わります(国土交通省・2026年9月11日確認)。
とはいえ、後付けが補助金の対象外になるわけではありません。落ちるのは家そのものに出る補助だけで、蓄電池の国の補助と自治体の助成は後付けでも出ます。
東京都の太陽光の助成はむしろ逆で、1kWあたりの単価が高いのは既存住宅のほうでした(クール・ネット東京)。引き渡し後に載せた場合にどちらで扱われるかは、申請の前に窓口で確かめてください。
工事の手間で言えば、契約に含めるか建築中に分けて頼むなら足場を共有できます。引き渡し後に回すと、屋根の工事と足場が2回になります。
結局、ハウスメーカーに頼むか、外の施工業者に頼むか
金額で違うのは、1か所だけです。同じ設備なら、ハウスメーカーの契約に含めるより、建築中に外の施工業者へ頼むほうが26〜52万円ほど安く上がります。この26〜52万円は設備260万円の10〜20%で、間に入るぶんの上乗せです。
国の110万円は、どちらに頼んでも落ちません。竣工までに屋根に載っていれば、工事をしたのが外の施工業者でも住宅の補助は取れます。
そして、その26〜52万円と引き換えに手放すのが、雨漏りの10年の保証です。契約に含めればハウスメーカーの10年の枠内ですが、外の施工業者に頼むと、その会社の約款しだいになります。
結論:頼み先を変えると、何がどう動くか
| 動くお金 | 外の施工業者だと |
|---|---|
| ハウスメーカーの上乗せ(26〜52万円) | 乗りません上乗せのぶんだけ安く上がります |
| 国の補助(GX志向型の110万円) | 落ちません竣工までに載っていれば取れます |
| 雨漏りの10年の保証(金額にできません) | 約款しだい契約に含めればハウスメーカーの10年の枠内です |
上乗せの26〜52万円は、設備260万円の10〜20%として計算した幅です(当サイトの過去の集計。会社によって幅があります)。この記事の回収年数(17〜18年)に110万円は入れていません。入れてはいけないお金だからではなく、引ける額が家によって変わるためです。110万円は2026年度の「みらいエコ住宅2026事業」でいちばん厚いGX志向型の額(5〜8地域の戸建)で、区分の名前も金額も年度で変わります(国土交通省・2026年9月11日確認)。外の施工業者へ頼むのは、引き渡し後ではなく建築中です。
ただし、上乗せがいくら乗っているかは会社によって違います。補助を引く前の総額だけを見比べても、どちらが安いかは出ません。金額で決めるなら、補助を引いたあとの実質負担で並べてください。
ハウスメーカーを断る前に、値段だけ外の相場と比べてください
26〜52万円と、雨漏りの10年の保証。どちらを取るかは、上乗せが実際にいくら乗っているかで変わります。そしてそれは、見積もりを並べないと分かりません。
だからといって、いきなり外の施工業者を探す必要はありません。
家はハウスメーカーに任せたまま、太陽光と蓄電池の値段だけを外の相場と突き合わせてください。やることは一度だけで、上乗せがあるかどうかもそれで分かります。
- ハウスメーカーの提案から、太陽光と蓄電池の部分だけの金額と容量(kW・kWh)を出してもらう
- どの補助を見込んでいるかを、制度の名前と金額で書いてもらう
- 同じ容量で、外の相場を一度だけ取る
- 補助を引いたあとの実質負担で並べて、差が大きければ理由を聞く材料にする
⚠️ 相見積もりを取るのは、間取りと屋根の形が固まってからが好ましいです。図面が決まっていない段階だと、条件が出せずに断られることがあります。





提案そのものを断る必要はありません。値段の妥当性だけ確かめれば足ります。
安いほうを選ぶ、という話ではありません。上乗せがいくらか分かってはじめて、保証と天秤にかけられます。
外の相場を知らないまま契約すると、上乗せがあっても気づけません。
同じ容量・同じ機器でも、会社によって総額は変わります。グリエネは東証プライム上場企業が運営する一括見積もりで、太陽光と蓄電池をセットで出してもらえます。
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よくある質問
国は「仕様的に太陽光発電設備の導入を求めているものではない」としています。ただし、いちばん厚い区分は再生可能エネルギーを含めた削減率で決まるため、現状では太陽光が一般的だとも書かれています。寒冷地や多雪地域などは基準値が緩和されます。自分の地域がどれに当たるかは、依頼先に確認してください。
当サイトの試算では、昼に人がいる家といない家で回収年数は2年ほど(太陽光だけなら7年ほど)違いました。差は出ますが、それだけで結論がひっくり返る幅ではありません。足切りになるのは住み続ける年数のほうです。
義務を負うのはあなたではなく事業者側で、しかも供給する建物全体の総量で達成する仕組みです。「外せない」も自動的には成り立ちません。説明を求めてかまいません。
できます。ただし屋根の工事と足場が2回になり、自治体によっては助成の要件が変わります(東京都は蓄電池だけを先に載せる形だと、太陽光が既設であることを求めています)。
まとめ
ハウスメーカーが太陽光を勧めてくるのには、売りたいからという面が確かにあります。それでも、実際に入れて得をする家はありました。同じ提案でも、家の条件によって答えが反対になります。
そして、その条件は思ったほど複雑ではありませんでした。
- まず、回収し終わるまでその家に住むかどうか。ここだけが足切りです
- 次に、いくらで買うかと、補助を取れるかどうか。回収年数が11年ほど動いたのはここでした
- 頼み先で動くのは、上乗せの26〜52万円だけでした。110万円の補助は、竣工までに載せれば、建築中に外の施工業者へ頼んでも落ちません
- 昼の在宅と屋根の向きは、いちばん後です。回収年数が動くのは数年でした
だから、断る必要はありません。家はハウスメーカーに任せたまま、補助を引いたあとの実質負担で、太陽光と蓄電池の値段を一度だけ確かめる。それで足ります。
- ✓全国450社以上。加盟店は施工実績・財務・法令順守の審査を通った会社に限られる
- ✓太陽光だけ、太陽光+蓄電池のどちらも同じ条件でそろえて比べられる
- ✓個人情報はプライバシーマーク取得企業が暗号化して管理
契約前にやることは1つだけです。太陽光と蓄電池だけの金額を、同じ条件で並べること。
ハウスメーカーの提案から太陽光と蓄電池の部分だけを抜き出して、同じ容量で外の相場と突き合わせます。グリエネは東証プライム上場企業が運営する一括見積もりです。
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太陽光+蓄電池は何年で元が取れる?4パターンで徹底検証
自分の家の条件だと何年で回収できるのかは、パターン別に試算しています。
→ 結局、何年で元が取れるのか

蓄電池はやめたほうがいい?後悔しない判断基準5つ
そもそも入れないほうがいい家もあります。判断基準を5つに整理しました。
→ そもそもやめたほうがいいのかこの記事で制度について書いたことは、次の一次情報をもとにしています。制度の内容は年度ごとに変わります。契約の前に、リンク先で最新の内容を確かめてください。
- 東京都環境局「太陽光パネル設置に関するQ&A」
- 太陽光発電協会「よくあるご質問」
- 経済産業省 調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等に関する意見」
- クール・ネット東京「令和8年度 家庭における蓄電池導入促進事業 助成金申請の手引き」
- 国土交通省「みらいエコ住宅2026事業」よくあるご質問(全体)
- 国土交通省「みらいエコ住宅2026事業」よくあるご質問(新築・注文住宅)
- 国土交通省「みらいエコ住宅2026事業」事業概要
- 国土交通省「みらいエコ住宅2026事業」新築住宅の省エネ性能
- クール・ネット東京「家庭における太陽光発電導入促進事業(令和8年度)」
- 住宅瑕疵担保責任保険協会「よくあるご質問」
- 国土交通省「みらいエコ住宅2026事業」注文住宅の新築
- 国土交通省「みらいエコ住宅2026事業」交付申請(注文住宅の新築)
- NEDO「日射量データベース閲覧システム」(MONSOLA-20)
- 環境共創イニシアチブ「令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業」蓄電池の購入をお考えの方
- 国土交通省「品確法施行令案」別紙1 10年間の瑕疵担保責任を負うべき部分
- e-Gov法令検索「住宅の品質確保の促進等に関する法律」第94条


家庭用蓄電池を入れるかどうか、判断の順番を本にまとめました
同じ蓄電池でも、得する家と損する家に分かれます。
①我が家に向くか②何年で取り返せるか③どのメーカーを選ぶか④この見積書で契約していいか
4ステップで入れる・やめるを中立に判断し、納得して決められる一冊です。




