V2Hと蓄電池を両方入れたい。そう決めて調べ始めると、「V2Hは後付けできる」と書いてある記事と、「パワコンの交換が要る」と書いてある記事が並んで出てきます。
どちらが自分の家の話なのかは、読み比べても決まりません。答えが分かれるのは、足す先が家によって違うからです。
既設の太陽光にV2Hを足すのか、パワコンごと一体型に替えるのか。併用の組み方はこの2つで、違いはパワコンの数です。
ここが決まると、いまの家に機器をあとから足せるかどうかも、工事込みでいくら違うかも決まります。
この記事では、次の順に見ていきます。
- 組み方は何通りあって、何が違うのか
- いまの家に後付けできるのか
- 工事込みでいくら違うのか
そのうえで、4つの質問に答えると、自分の家がどちらになるかが決まります。停電のときに何日もつのかと、一体型の弱点も最後に扱います。
読み終えたときには、見積もりで「既設を残して単機能型を足す」と頼むのか、「パワコンごと一体型で」と頼むのかが決まっている状態を目指します。
構成がもう決まっている方は、ここから見積もりに進めます
エコ発電本舗はV2Hと蓄電池を扱う販売施工店です。無料見積りフォームで機器の種別を選べるので、工事費まで含めた金額を、1社ぶんですが具体的に受け取れます。
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この記事を書いた人
蓄電ラボ管理人
大手メーカーでリチウムイオン電池の開発に長年従事。さまざまな機器の電池設計・評価で培った知見をもとに、家庭用蓄電池と太陽光発電の経済性を中立的な立場で解説しています。

併用の組み方は何通りあるのか
V2Hと蓄電池を両方入れる方法は、機器の側から見ると2つです。
V2Hと蓄電池を併用する2つの組み方
単機能型の後付け交流でつなぐ
一体型(トライブリッド型)直流で束ねる
※機器の構成を模式的に示したものです。薄い青の箱が電気を変換するパワコンで、単機能型の後付けでは3台、一体型では1台です。単機能型のV2Hは変換器を内蔵したパワコンの一種で、一体型ではEVをつなぐV2Hスタンドが別の箱になっても、直流のまま一体型パワコンにつながります。
- 単機能型の後付け既設の太陽光パワコンを残すかわりに、V2H用の変換器をもう1台置きます。蓄電池を足すなら、それも別の機器です
- 一体型(トライブリッド型)既設のパワコンを外すかわりに、太陽光・蓄電池・EVを1台のパワコンで束ねます
単機能型は、家の分電盤を通して既設の機器とつながります。電気は交流(家のコンセントと同じ電気)でやりとりされます。
一体型は、機器の中で太陽光・蓄電池・EVが直流(電池やパネルの電気)のままつながります。外に出るときだけ交流に変えます。V2Hの機器が別の箱に分かれていても、直流でつながっていれば一体型です。
販売店や記事によっては、一体型を「ハイブリッド型」「太陽光連系型」「DC連携型」と呼ぶこともあります。この記事では単機能型と一体型で統一します。
- V2Hか蓄電池か、どちらか1つで迷っている2つを比べた記事もあります(→ V2Hと蓄電池はどっちがいい?EVがあれば蓄電池はいらないのか)
- 太陽光・蓄電池・EVをどの順で入れるかが気になる順番だけを扱った記事もあります(→ 太陽光×蓄電池×EVは導入順で後悔する?電池開発エンジニアが「正しい順番」を解説)
最初に決めるのは、いまのパワコンを残すのか、替えるのかです。 機種選びはその後で足ります。
単機能型と一体型は何が違うのか
違いはパワコンの数です。数が変われば、電気が交流に変換される回数と、1台が止まったときに何が一緒に止まるかが変わります。
太陽光の電気でEVを充電する場面で見ます。
| 項目 | 単機能型の後付け | 一体型 |
|---|---|---|
| 電気の通り道 | 太陽光 → パワコン → 家(交流)→ V2H → EV | 太陽光 → 一体型パワコン → EV |
| 交流への変換 | あり(直流→交流→直流) | なし(直流のまま) |
| 通るパワコン | 2台 | 1台 |
メーカーの公式資料は、変換の回数そのものは書いていません。
パナソニックのV2Hナビは、単機能タイプを「一度パワーコンディショナで交流に変換してからV2Hで直流に変換」する構成と説明しています。上の表はその説明から数えたものです。
変換のたびに電気は少し減ります。当サイトの別記事では、蓄電池の往復効率を、太陽光と蓄電池を1台のパワコンにまとめた型でおよそ93〜94%、別々なら約88%と整理しています。
EVまで束ねた一体型の往復効率は、メーカーが公表していません。
V2H側は、ニチコンのカタログ値で定格時94%です。ただし家で使う電気が小さいほど効率は下がります。数字の中身は別記事で分解しています(→ V2Hのデメリット5選|やめたほうがいい人・向いている人の特徴)。
効率の差で、組み方を決めないでください
型式による効率の差を金額にすると、年数千円〜1万円程度という当サイトの概算があります(→ 太陽光×蓄電池×EVは導入順で後悔する?電池開発エンジニアが「正しい順番」を解説)。
一方で、既設の蓄電池やパワコンを活かせる家では、一体型にすると総額が100万円以上ひらきます(次の章の表)。効率で選ぶと、100万円の差を年1万円で取り返す計算になります。
蓄電ラボ管理人電池開発の視点で言うと、変換の回数より効くのは「止まる箇所」です。1台に集めると、止まるときも一緒に止まります。2台なら片方が使える形にもできます。
ただし機器が2台あれば故障する箇所も2つです。どちらが有利かは、停電対策をどれだけ優先するかで変わります。
効率では選びません。決め手は次の2つです。あとから足せるか、そして工事込みでいくら違うかです。
いまの家に後付けできるのか
ほとんどの家で後付けできます。 条件がつくのは、すでに一体型の蓄電池が入っている家だけです。
できるかどうかは営業の裁量ではなく、いまの家に何があるかで決まります。次の4つのどれに当てはまるかを見てください。
いまの家にあるもの別・V2Hを後付けできるか
制約はありません。選ぶ基準は総額と停電の使い方で、次の章とその次の章で比べます。
決めるのは、既設のパワコンを残すかどうかです。単機能型ならそのまま残ります。一体型にするなら、外して交換します。
既設の蓄電池とは連携せず、パワコンは2台になります。停電のときどちらが動くかを、施工店に聞いてください。
確かめるのは、自分の機種と設置した時期です。対応する機種と期限が決まっているので、下の表で確かめてください。
※どの家でも足せます。足せるかどうかで迷うのは、一体型の蓄電池に足すときだけです。単機能型のV2Hは交流でつなぐので、既設の機器のメーカーを選びません。
その一体型に足す場合の期限は、メーカーごとに決まっています。
| 一体型のメーカー | あとからV2Hを足せる期限 |
|---|---|
| ニチコン | T5/T6=2034年12月(旧 T3=2031年12月) |
| パナソニック eneplat | 現行機種=2034年7月(旧機種=2033年3月) |
| 長州産業 SMART PV EVO | 2034年7月、または設置後5年 |
| シャープ | 対応パワコンの設置後およそ5年以内 |
※各メーカーの公式資料を2026年9月に確認したものです。期限・条件は変わるので契約前に公式サイトで確認してください。この期限は、一体型の蓄電池を先に入れた家が「あとからV2Hを足す」ときの締切です。
一体型に替えるときは既設のパワコンを外すので、既設の太陽光の長期保証がどうなるかは保証元の判断になります。
同じメーカーでそろえれば、2台を連携させる形もあります。オムロンは自社の蓄電池とV2Xを組み合わせる「トリプル制御」を用意していますが、他社の蓄電池とは組めません。
一体型の蓄電池に単機能型を足す形は、ニチコンが「連携できない」としています。足すなら専用のポッドです。
記事によって答えが違うのは、足す先が違うからです
解説記事を読み比べると、「単機能型は後付けできるが、一体型はパワコンの交換が要る」と書く記事と、「一体型を選んでおけば、後からV2Hを足せる」と書く記事があります。
逆のことを言っているように見えますが、どちらも正しいです。前者は既設の太陽光に足す話、後者は一体型の蓄電池に足す話で、足す先が違います。



「うちの蓄電池は5年前のもの。V2Hは足せる?」——単機能型なら、設置自体は蓄電池のメーカーを選ばないのが原則です。ただし既設とは連携しないので、施工店に「2台分の系統連系申請」と「停電時の動き」を確認してください。
一体型は「同時に充電できるか」が機種で違います
一体型でひとつ確かめておきたいのが、EVと蓄電池を同時に充電できるかです。
ニチコンの旧 ES-T3 は公式Q&Aで「同時充電はできない」とされています。現行の ES-T5/T6 はEVと蓄電池の同時充放電に対応しますが、系統からの充電は同時にできません。
停電時の出力にも枠があります。T5/T6 は自立出力5.9kVA、パナソニックの eneplat は合計6.0kVAが上限で、EVと蓄電池で分け合います。
ニチコンの単機能型(VSG3)の型式選びは → ニチコンのV2Hはどれを選ぶ?現行8型式の違いと工事込みの総額
ニチコンの蓄電池(T5/T6)の評判は → ニチコン蓄電池の口コミ・評判は?「やばい」の真相をエンジニアが検証
「後付けできない」と言われたら、どの機器に足す前提の話なのかを聞き返してください。 既設のパワコンを残したまま一体型にはできない、という意味かもしれません。
太陽光が6kWを超える家だけは、機種の上限を確認してください。たとえばオムロンは、つなげる太陽光パワコンを1台・6kW未満としています。
家の側とは別に、EVにも条件があります。一部の車種(ヒョンデ IONIQ 5 など)は、日常のV2H利用に対応していません。
工事込みでいくら違うのか
価格は「工事込み・税込換算・補助金を引く前の総額」だけで比べます。定価は表の中に「何の定価か」を添えて置きます。
| 構成 | 総額の目安(工事込み・補助金前)と、何の数字か |
|---|---|
| ① 既設の太陽光に単機能型を後付け | おおむね135万〜165万円。 販売店の表示価格(税込・材工込みで135万円の店と、税の表記なしで150万〜165万円程度の店)。定価は標準型式で本体128万円+必須部材13.55万〜28.25万円(いずれも税抜) |
| ② 一体型(蓄電池9.9kWh+V2H・パワコン更新込み) | おおむね280万〜320万円。 販売店の相場表示が280万〜290万円台(税の表記なし。税抜なら約310万〜320万円)。個人の見積もりでは19.9kWh+V2Hで350万円の例。V2H部分の定価は、ニチコンのポッドで税抜190万円、パナソニックのスタンドで税抜160万円 |
| ③ 単機能型のV2H+蓄電池10kWhを別々に後付け | おおむね295万〜345万円。 ①に、県の共同購入で落札された蓄電池10kWhの160万〜180万円(税込・施工費込み・13県)を足した合算。工事は2回 |
| (参考)太陽光ごと新設して一体型 | 480万円台。個人の見積もり2件(税込・うち1件は都内) |
※販売店・時期・工事の条件で変わります。当サイトが見積もりを取って確かめた額ではありません。
表から読み取れるのは2つです。
- 全部これから買うなら、②と③はほぼ同じ帯です。一体型は「同じ値段で機器が1台減る」買い物になります
- すでに蓄電池があるか、パワコンが新しい家は、③の後半(蓄電池分)を払いません。払うのは①だけなので、一体型との差が大きく開きます
この表が使える条件
いまのパワコンが設置から10〜15年の更新期でない家は、一体型を選ぶとまだ10年使えるパワコンを捨てる買い物になります。撤去費というより、資産の話です。
表の②は「パワコンをどのみち替える家」の数字として読んでください。


補助金については、国のCEV補助金が2026年8月27日到着分で受付を終えています。東京都のV2H補助は2027年3月31日まで受付中です。
一体型は都の制度で「蓄電池→V2H→太陽光」の順に1つにまとめて申請する決まりがあります。
金額の計算と申請の順番は、補助金の記事にまとめています(→ 【2026年版】V2Hの補助金はいくら?最大130万円の内訳と機種別の上限額)。
表の金額が自分の家に当てはまるかは、見積もりで確かめられます
エコ発電本舗はV2Hと蓄電池を扱う販売施工店です。無料見積りフォームの商品種別で、単機能型の後付けか一体型かを選んでから送れるので、決めた組み方のまま工事込みの金額を1社ぶん受け取れます。
エコ発電本舗のリンク先はトップページです。無料見積りフォームの「商品種別」で〈V2H〉(単機能型の後付け)または〈V2H+太陽光〉(一体型)を選べます。対応エリアは公式の会社概要で8地方46都道府県とされ、北海道は含まれません(2026年9月時点)。地域によっては提携する施工店が担当します。
全部これから買う家は一体型、すでに蓄電池がある家は単機能型の後付けが総額で有利です。 パワコンが新しい家は、総額がほぼ同じでも、まだ使えるパワコンを捨てない単機能型に分があります。


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同じEVでも、乗り方しだいで電池の減り方は変わります。今日から変えられることと、その裏にある電池の仕組みを一冊にまとめました。
自分の家はどちらになるのか
ここまでの内容を使うと、4つの質問に上から順に答えるだけで組み方が決まります。
あなたの家はどちらの組み方か
いまの蓄電池が一体型(ニチコン T5/T6・パナソニック eneplat など)なら、同じメーカーのV2H用の機器を足します。後から足せる期限が機種ごとにあるので、契約前に公式サイトで確かめます。
既設はそのまま残し、V2H用の変換器をもう1台置きます。設置自体は蓄電池のメーカーを選ばないのが原則ですが、既設とは連携せず、パワコンは2台になります。
既設のパワコンを外し、太陽光・蓄電池・EVを1台のパワコンで束ねます。停電時に太陽光の電気を家とEVへ回す構成が、機種を選ばずに組めます。
※到達点は3つです。平日の昼にEVが家にいない場合は、V2Hそのものの価値を先に見直します(下の質問4)。
- 既設の蓄電池はありますかあるなら、その機種が一体型(ニチコン T5/T6・パナソニック eneplat など)かどうかで決まります。一体型ならV2Hを後付け、他社なら単機能型を足します
- 既設の太陽光パワコンは、設置から何年ですか10年未満なら単機能型を足します。更新期(10〜15年)か、太陽光もこれからなら次へ
- 停電のとき、太陽光の電気も家で使いたいですか使いたいなら一体型が確実です。単機能型は機種と既設パワコンの組み合わせで決まります。たとえばオムロンは、既設パワコンが公式の併設可能一覧(4社)に載っていれば停電時も太陽光からEVへ充電できます
- EVは平日の昼に家にいますかいないなら、V2Hそのものの価値が下がります。比較記事の判断に戻ってください(→ V2Hと蓄電池はどっちがいい?EVがあれば蓄電池はいらないのか)
質問2の年数が分からないときは、パワコン本体の銘板にある型番と製造年を見てください。メーカーは修理用の部品を、製造を打ち切ってから一定期間だけ持っています。
パナソニックはパワーコンディショナで製造打切後10年(一部の機種は5年)と公表しています。部品が切れていれば、次に壊れたときは修理ではなく交換です。



質問1と2で、多くの家は決まります。質問3は停電対策をどれだけ優先するかの話です。
組み方が決まったら、その組み方を指定して金額を聞きます
「既設を残して単機能型を足す」か「パワコンごと一体型にする」かを最初に伝えると、返ってくる見積書の中身が変わります。エコ発電本舗の無料見積りフォームは商品種別で組み方を選べるので、そのまま伝えられます。
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見積もり先の評判が気になる場合は、こちらもあわせてどうぞ(→ エコ発電本舗の評判・口コミは?クチコミ483件の星を数えて分かったこと)。
あなたの家は「単機能型を足す」「一体型の蓄電池にV2Hを後付け」「一体型」の3つのどれかに決まります。
組み方が決まったら、次はどのメーカーにするかです。単機能型を足すか、一体型にするかで、残るメーカーは変わります(→ V2Hのメーカーはどこがいい?家の条件で候補を絞る比較)。
停電のとき、両方あると何日もつのか
「両方あれば1週間もつ」という説明を見かけます。前提を置いて計算すると、そこまではもちません。
- EVは40kWh。20%は残す(走って避難できる分)。使えるのは32kWhです
- 蓄電池は9.9kWh。実効容量90%、放電効率90%。家に届くのは約8kWhです
- V2Hの変換効率は、定格で94%です
- EVから放電している間は、車両側も電気を使い続けます。 ニチコンは試算の前提として300Wを置いています。停電中は1日じゅうの放電になるので、1日あたり約7kWhです
| 停電中の1日の消費 | もつ日数(概算) |
|---|---|
| 5kWh(冷蔵庫・照明・通信・スマホ) | 約4日 |
| 7kWh(上に加えて炊飯・洗濯・テレビ) | 約3日 |
| 10kWh(エアコンも使う) | 約2.5日 |
※車両側の消費は、車種と使い方で変わります。上の表はニチコンの試算値300Wを置いた概算です。EVが40kWhより大きければ日数は延びます。
車両側の消費を数えないと、同じ前提でも約7日という数字が出ます。「1週間もつ」は、たいていこの分を引いていません。
数字の中身は別記事で分解しています(→ V2Hのデメリット5選|やめたほうがいい人・向いている人の特徴)。
順番の記事(→ 太陽光×蓄電池×EVは導入順で後悔する?電池開発エンジニアが「正しい順番」を解説)にある「併用で最大5日程度」は、1日4kWh前後まで絞った場合に相当します。



「両方で1週間」は、前提を書いていないことが多いです。EVは20%残す前提で、車両側の消費も引いて見たほうが安全です。
停電中は、どれから使うかの順序があります
停電中にどれから使うかは、機器と設定で決まります。蓄電池から先に使い、次にEV、太陽光が発電したら太陽光に戻す、という設定が一例です。
一体型には、機器側が優先順位を持って充放電を制御する製品があります(シャープが公式に明記)。単機能型の後付けでは、V2Hと蓄電池のどちらを先に放電させるかの設定が要ります。
夜の小さな消費は蓄電池に任せ、EVからの放電は昼にまとめる。この運転なら、車両側の消費が効く時間が短くなるので、上の表より日数は延びます。


見積もりの段階で、停電時の運転順序を聞いておいてください。
EVが出かけている間に家に電気が残るのは、蓄電池を併用する最大の理由です。
「両方で1週間」は前提しだいです。 何日もたせたいかを先に決めると、蓄電池の容量も決まります。
一体型で困ることはないのか
一体型は「同じ値段で1台減る」買い物ですが、弱点もあります。
- パワコン1台が止まると、太陽光も蓄電池もEVも止まります。回路構成上の指摘で、メーカーが公式にデメリットとしているわけではありません
- 後からV2Hを足せる期限があります。ニチコン T5/T6 は2034年12月(旧 T3 は2031年12月)、パナソニック eneplat は2034年7月、長州産業 SMART PV EVO は2034年7月または設置後5年、シャープは設置後およそ5年です。世代が変わると旧機種のポッドは使えません
- メーカーをまたげません。対応するEVにも縛りがあり、一部の車種(ヒョンデ IONIQ 5 など)は日常のV2H利用に非対応の例があります
- 扱える施工店が限られます。
単機能型の後付けにも弱点はあります。機器が2台になるので、設置スペースが2台分です。
一体型を選ぶなら、「後から足せる期限」と「対応車種」を契約前に確認してください。 この2つは、見積書には書かれていないことが多い項目です。
よくある質問
ニチコンは単機能型(VSG3)と一体型(トライブリッド ESS-T5/T6+V2Hポッド)の両方を持っています。既設の太陽光に足すなら VSG3、蓄電池ごと入れ替えるなら T5/T6 という分かれ方です。一体型は同時充放電に対応しますが、停電時は自立出力5.9kVAの枠を分け合います。
単機能型のV2Hなら、設置自体は蓄電池のメーカーを選ばないのが原則です。ただし既設とは連携せず、パワコンが2台になります。既設が一体型の蓄電池なら、対応機種と後付けの期限をメーカーの公式サイトで確認してください。
どちらか1つなら、EVの有無と平日の昼にEVが家にいるかで決まります。この記事は両方入れる前提の話なので、1つに絞る判断は比較記事のほうで扱っています。
毎日家に給電して増えるのは年50〜150サイクルです。通常の走行分と合わせても年90〜190サイクルで、家庭用蓄電池の1日1サイクル(年365回)の半分以下です。EVメーカーも、V2Hを使ったことを理由に電池の保証を切る規定は置いていません。蓄電池を併用すればEV側の充放電は減りますが、それを目的に100万円を足す買い物ではありません。
EVが家にいる時間だけ代わりになります。出かけている間は家に電気が残りません。そこを埋めるのが蓄電池の併用です。
まとめ
- 併用の組み方は2つ。既設を残して単機能型を足すか、パワコンごと一体型か
- 違いはパワコンの数。効率の差は年数千円〜1万円程度なので、決め手にしない
- 後付けできるかは機器の系統で決まる。 既設の太陽光に単機能型を足すのは、メーカーを問わずできる
- 総額は工事込みで比べる。全部これから買うなら一体型が同じ帯で1台減る。 すでに蓄電池があるかパワコンが新しいなら単機能型の後付け
- 停電で何日もつかは前提しだい。EVの20%を残し、車両側の消費も引いて計算する
見積もりでは、「既設を残して単機能型を足す」のか「パワコンごと一体型にする」のかを、最初に伝えてください。
この一言で、返ってくる見積書の中身が変わります。停電時の運転順序と、後から足せる期限も一緒に聞いておくと、あとで迷いません。
- ✓無料見積りフォームで〈V2H〉か〈V2H+太陽光〉を選べるので、決めた組み方のまま聞ける
- ✓見積もりは無料。相場を知るだけの利用でも問題ありません
- ✓工事費は現地の条件で動くため、ネットの相場だけでは決まりません
組み方が決まったら、あとは工事込みの金額を確かめるだけです
エコ発電本舗はV2Hと蓄電池を扱う販売施工店です。組み方を指定したまま、工事込みの金額を1社ぶん具体的に受け取れます。
太陽光ごと新しく入れる家や、複数社の金額を並べて相場そのものを確かめたい場合は、一括見積もりのグリエネのほうが向いています。北海道の方もこちらです。
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V2Hは何年で元が取れる?設置費用100万〜300万円の回収シミュレーション【2026年版】
組み方が決まったあと、何年で元が取れるかを設置費用のケース別に試算しています。
→ 回収年数を確かめる- 太陽光×蓄電池×EVは導入順で後悔する?電池開発エンジニアが「正しい順番」を解説どの順で入れるか
- V2Hと蓄電池はどっちがいい?EVがあれば蓄電池はいらないのかどちらか1つなら
- ニチコンのV2Hはどれを選ぶ?現行8型式の違いと工事込みの総額単機能型の型式選び
- V2HでEVバッテリーは劣化する?影響と対策をエンジニアが検証毎日使うとEVの電池がどうなるか


家庭用蓄電池を入れるかどうか、判断の順番を本にまとめました
同じ蓄電池でも、得する家と損する家に分かれます。
①我が家に向くか②何年で取り返せるか③どのメーカーを選ぶか④この見積書で契約していいか
4ステップで入れる・やめるを中立に判断し、納得して決められる一冊です。





